鎌倉と猫の日記

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2009年9月23日水曜日

継続的な支援


もう5年ほどになりますが、途上国支援NGOに継続的に寄付をしています。寄付は自動的に行われるように、銀行引き落としにしていて、先日も引き落としがあったばかりです。

寄付をしようと思ったのは、オーストラリアにウルル(エアーズロック)を見に行った帰りの飛行機で、あまった外貨の小銭を寄付してくださいという小袋を見たときでした。海外に行くと両替しにくい外貨の小銭が残ることが多いのですが、それを寄付して途上国支援に役立てましょう、という趣旨だったのです。それを見て、自分は世界2位の経済大国に住んでいて、自由に海外旅行にも行けるのに、世界には小銭がないために救われない命があるのかと、しみじみと思ったのが始まりでした。

帰国して、すぐに途上国支援のNGOについて調べてみました。「国境なき医師団」というところが「1日50円キャンペーン」というのをやっているのを知りました。1口で1日50円、1ヶ月にして1500円を継続して寄付するというプログラムです。1500円とは「60人の人びとのための約1ヵ月分の基礎医療キットを用意」できる金額なのだそうです。
寄付をする場合は、街角の募金のようなものはよくないと考えていました。寄付をする側からはどういう団体に寄付をしているのかわかりにくい、寄付の使途のチェックも難しいからです。寄付を受ける側からしても、一時的な寄付による収入は、継続的な活動の基盤としては心許ないと思うのです。上のプログラムは、そのような観点からは理想的なプログラムだと思えました。

その後、"The End of Poverty"という本を読みました。まず、世界の貧困は産業革命以後一貫して減り続けているという単純な事実に驚いて、次に発展途上国が自力で社会資本の蓄積が可能になる水準までは先進国からの支援が必要であるという主張には納得するものがありました。そして、その必要額の試算が、先進国のGDPの1%弱であり、日本のODAはその額に全く届いていないということで、不足額は直接個人が寄付をする必要があり、年収の1%弱の寄付を行うだけで十分だということがわかりました。

ところで、このように、NGO/NPOに寄付を行うことを支援する制度が会社にあります。米国企業で多く採用されているMatching Gift(マッチング・ギフト)という制度で、従業員が寄付をしたら会社もそれと同じ団体に同額の寄付をするという仕組みで、寄付の金額を2倍にすることができるものです。ネット経由で申請するだけでできるようになっているので、私も当然利用しています。

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