鎌倉と猫の日記

リンク: プロフィール twitter

ランキングの投票

にほんブログ村 子育てブログ 一人目育児へ にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 鎌倉情報へ 人気ブログランキングへ  

2010年5月9日日曜日

仕事と育児

仕事のやり方と育児のやり方は根本的なところで違うんだという話になったので、その話でも。
といっても、世の中のすべての仕事について精通しているわけではないので、ホワイトカラー的な仕事のやり方と育児の違いということになりますが。

仕事の場合、何よりも大切なことは決断することのように思います。次々に発生する問題を素早く処理して物事を進めていくことが求められるので、大抵の場合ボトルネックになるのは意思決定の部分です。なので、コミュニケーションも、できるだけ短い時間で効率良く行うことがよいとされています。合意を取ることが重視され、納得することは必ずしも必要ではないため、相手に「うん」と言わせるスキルを持っていると有利です。
しかし、育児にこれを当てはめるとちょっと問題があるような気がします。親が率先して決断を下して、子どもとのコミュニケーションの効率を考え、子どもが「うん」といえば納得していなくても物事を進めていくというやり方で子育てをやったら、子どもは精神を病んでしまうのではないかと心配です。むしろ、育児の場合、結論を出すことにはほとんど意味がなく、途中のプロセスに含まれるコミュニケーションの内容自体が大切なのだろうと思います。

また、仕事では、常にその内容を誰かに評価されています。仕事というのは、如何に高い評価を取るかというゲームという側面もあって、周囲の人に評価しやすいポイントを上手くアピールするスキルがあると有利です。会社によってはそのスキルを明示的に要求される場合もあります。ところが、育児では、ほとんど内容を評価される機会がなさそうです。評価されるのは子どもの成長が中心で、それも子どもが小さい内は健康以外の評価基準はほとんどありません。
仕事で評価されることに慣れている人の中には、評価されない育児は心理的に大きな負担になる人もいるのではないかと思います。かといって、育児が仕事に比べて、技術的にも体力的にも楽であることはないので、勢い、育児から逃げたり、育児の中に強引に評価ポイントを作り出したりすることが起きたりするのかなと思います。早期教育や小学校受験などは、後者の好例のように思います。
だけれども、親の都合で子どもに不要なストレスを加えるのがよいことであるはずがないので、子どもに何かをさせたいと思ったときに、それが評価されたい親の心から来るものなのか、子どもの成長に有益なものなのかを、立ち止まって考える必要があるのではないかと思います。

というような話を、まだ2ヶ月にもならないまる君を前にして話していました。それだけまる君がカワイイと言うことです。はい。

ところで、この記事を書いていたら、テレビでヨコミネ式教育法というものを放送していました。ちょっと考えられない内容に愕然としてしまいました。子どもが可哀想すぎて見ていられなかったです・・・

0 件のコメント: