先日、とうがらしで発覚したチャノホコリダニですが、被害は他の部分にも拡大してきました。
これはチャノホコリダニのせいで傷んでしまったナスです。これ以上育てても仕方ないので切ってしまいました。
また、被害はボイセンベリーにも及んでいます。大きな葉はテカテカして内側に巻き込み、小さな葉は矮小化しています。
これは流石に問題なので、薬を使うことにして、先日のリストの中から「コロマイト」を選ぶことにしました。
100g一袋を購入して、2000倍希釈液を1L作成して、霧吹きで被害のある箇所に吹きつけました。
さらに、ナスの先端で被害の集中している部分については、歯ブラシでこすって直接除去を試みたり、被害の出ている実は小さいうちに切り取って捨てたりしました。
その後、数日様子を見たのですが、ナスの方はまだチャノホコリダニを完全に駆除できてはいないようです。ボイセンベリーについては、新しい葉はきれいな葉になっているので、大丈夫なようです。
そこで、もう一度、コロマイトを散布することにしました。連続散布は耐性が出てしまう可能性があるのでよくないのですが、これでダメなら別の種類の薬剤を使うか、被害の大きいところを切り戻してしまうかして、対応するつもりです。小さな庭の小さな菜園なので、耐性がついてしまってもそれほど対処が大変になることはないだろうと判断しました。
2000倍希釈の液を500ml作成し、被害の大きいところを中心に、霧吹きをつかって全体的に吹き付けました。葉の裏もめくって吹き付け、被害が目で確認できない株にも予防的に吹き付けました。
ところで、コロマイトという薬剤はちょっと変わった薬剤です。これは微生物を使って生成される薬剤で、そのため「減農薬栽培では農薬としてカウントされない」のだそうです。
これは不思議な分類だと思いました。問題となるのは毒性であって生成過程ではないのではないかとおもうのですが、微生物を使って生成すると農薬ではなくなるのだそうです。まあ、この分類に従えば、我が家は今回は農薬は使わなかったということになるようです。
実際毒性がどのくらいあるのかというのも調べてみました。
コロマイト水和剤の資料によると、急性毒性はLD50 >3000 mg/kgで、これは上のリンクの資料によると食塩と同じくらいの毒性だそうです。ちなみにLD50は毒性の指標で、数値が小さいほど毒性が強いということになるそうです。
肌についても大丈夫ですが、目には刺激性があるので、目には入らないように注意が必要なようです。
また、分解性が高いので、自然環境に残留することはないそうですが、魚に対して毒性があるので、直接川や下水などに流すことは厳禁とのことです。