鎌倉と猫の日記

リンク: プロフィール twitter

ランキングの投票

にほんブログ村 子育てブログ 一人目育児へ にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 鎌倉情報へ 人気ブログランキングへ  

2010年4月22日木曜日

育児本

「根性=体力×忍耐」の勝負という感じが現実の育児ですが、現実の育児に追われる前にもう少し広い視野で俯瞰できるようにしておきたいと思って、出産までに育児本を読んでおくことにしました。しかし、世にある育児本は「まことしやかな嘘」が書かれているような気がして気が進みません。

上の本は心理学一般の入門書ですが、かなり以前読んだときに非常にわかりやすくて、特に発達心理学の部分は子育てをする上で大切な内容が書いてあったということを覚えていました。しかし育児は心理や発達だけではないので、もっと全般的に育児に関する知識を幅広くまとめているものはないだろうかと思いました。いうなれば、育児の教科書のような・・・
そこで思いついたのは、保育士の教科書にはそういう内容が網羅的にまとまっているのではないかということでした。「全国社会福祉協議会」というところが「保育士養成講座」という全11巻のシリーズを出しています。この中で、「第3巻 発達心理学」「第5巻 小児保健」「第6巻 小児栄養」が家庭育児に直接関連していそうだったので、購入しました。
上にAmazon.co.jpのリンクを用意はしましたが、Amazon.co.jpは品揃えがよくなかったので、紀伊国屋書店で買いました。去年の7月に買ってから、亀の歩みで読み進めたのですが、まる君の退院までに全部読み終えることができました。
内容は、さすがに教科書だけあって、全般的に書かれていますし、統計データも豊富に載せられています。読み物として面白いとか、体系立ててわかりやすく書かれているかという点は、少し弱いように思います。また、実用的な内容と学術的な内容が混在していて、全部が役に立つかというとそうではないように思います。
たとえば、保育士の試験の問題で以前次のようなものが出題されたそうです。
新生児期についての記述である。適切なものを○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 新生児は、自分の母親の声に対して、他人の声に対する時とは違った特別な反応を示す。
B 新生児の運動のほとんどが、原始的反射から成り立っている。
C 新生児は睡眠やまどろみの時に、微笑することはない。
D おとなのする舌の突き出しや口の開閉を見て、新生児は同じような口の動きをすることがある。
答えは「A ○、B ○、C ×、D ○」なのですが、AとDは学術的には面白くても現実にはほとんど役に立たない知識なのに対し、BとCは新生児の発達状況を判断する上での手がかりになるし、何より普段の育児で普通に観察できます。
しかし、こういった内容が、同じくらいの重みで記述されているため、どこが現実の育児で重要で、どこがそうでないのかを判断する手がかりに乏しくて、やや混乱します。ただ、少なくとも「まことしやかな嘘」が書かれていることはないので、あとは、現実と比較しながら、どこが重要かを考えていくようにしています。

0 件のコメント: